月姫

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さてさて「月姫」の登場です。
同人界に旋風を巻き起こしたといわれている超大作らしいです。
私もそのブームに則っていざ同人ショップへ足を運んだのですが・・・
無い。
かれこれ3件は回りましたがすべて売り切れでした。
さすがは大作。
そうそう簡単には手に入りません。
んで4件目の店で売ってなかったら諦めようとしてたんですが、
ありました。
しかしパッケージを見る限りあまり絵は良いとは思えませんなぁ・・・。
いやいや早計ですな、うん。
(C)TYPE-MOON
―――死。
その概念、確かな存在として有りながら不可視である現象。
死は、視覚できない。
我々が直視する死は、モノの結末、意味を成さなくなったモノの残骸としての結末でしかない。
死。死そのものを視る、という事は死体を見るという事ではない。
生者を停止させる原因、生物が生まれながらにして内包する寿命をカタチとして見るということ。
それが死を視る、というコトだ。
概念でしかないもの、カタチのないものを捉えられる眼は、魔眼と呼ばれる。
その中でも最高位。
モノの死を視るというその眼は直死の魔眼と称されるも、その保有者は皆無だと言われている―――
十月も半ばにさしかかった秋。
主人公・遠野志貴は何年かぶりに自分の家に戻る事になった。
遠野志貴は八年前、大きな事故に巻き込まれて瀕死の重傷を負い、それが原因で親戚の家に預けられていた。
それは事故の後遺症―――突発的に貧血を起こすという体質が、遠野家の跡取りとして不適合と判断されたためだった。
実際、遠野家の厳格な教育を嫌っていた志貴はこれ幸いにと親戚の家に移り住む事を承諾した。
……ただ一つ、厳しい父親の元に妹である遠野秋葉を一人残していく事だけを後悔しながら。
……また、それとは別にもう一つ、志貴には大きな悩みがあった。
瀕死の状態から蘇生した後遺症なのか、志貴の眼は今までの眼とは違っていた。
壁や地面、人間にラクガキのような『線』が見えてしまう。
何日かして、それがモノの死に切れやすい『線』だと知った時、志貴は自分の眼を嫌悪した。
偶然知り合った『先生』から特別なメガネを貰って、それをつけている間は『線』が見えなくなった後でも、
志貴にとって自分の眼というものは壊れた、異常なモノとして頭を悩ませるものだった。
そうして八年後の今。
父親は他界し、妹であった秋葉が遠野家の当主となった瞬間、志貴は勘当を取り消されて実家に戻る事になったのだ。
志貴は今になって遠野の屋敷に戻る事を歓迎してはいない。
もともと自由気ままな生活が性にあっている志貴には、遠野の屋敷の重苦しい生活は好ましいものではなかった。
ただ、屋敷には秋葉がいる。
八年前、秋葉を屋敷に一人残してしまった事、今では秋葉が一人で暮らしているという事もあって、
志貴は“家に戻って来い”という言葉を無視する事はできなかった。
今まで通りに高校に通う志貴。
だが、その帰り道は今までのものではなく、八年ぶりである遠野の屋敷へ戻る道だった。
―――坂の上にたつ、巨大な洋館。
そこで志貴は秋葉と再会する。
八年という歳月は秋葉を別人のように変えてしまっていたし、加えて屋敷には自分用の侍女までいるという始末。
今までの一般的な生活とはかけ離れた日常に戸惑いながら、志貴は遠野志貴として暮らしていく事になる。
―――それが、物語の始まりだと知らないまま。
ちょいと長いですがこんな感じです。
んでどうだったんだ、と聞かれると
間違いなく面白かったです。
時間を忘れてプレイすることが出来ました。
まず、「直視の魔眼」という着眼点が素晴らしいです。
まさしくアイディア勝ちですね。
文章力、表現力、共に商業ゲームに引けをとりません・・・つか
普通に勝ってます(ぉ
本当、奈須きのこさんの才能には脱帽です。
下手な小説読むならこっちやったほうが100倍楽しめますね。
しかし時間が無い方は要注意です・・・。
何故ならこのゲーム、噂によると原稿用紙約5000枚という莫大な量なわけで・・・
私、1人のシナリオに8〜9時間はかかりました(汗)
私が遅いだけかもしれませんが、とにかくシナリオの長さはとてつもないです。
後、このゲームをやると吸血鬼に詳しくなれますよっと。
(C)TYPE-MOON
音楽ですが・・・
う〜ん、まぁ同人ゲームですしね。
あまり期待はしない方がいいです。
曲数も8曲くらいだったと思います。
特に頭に残るような曲はありませんが、
聞くと、あ〜月姫だな〜って感じの曲ではあります。
(C)TYPE-MOON
原画は武内崇さんです。
好き嫌いがはっきり分かれる絵ではありますが私は好きですね。
冒頭では、あまり良い絵とは言えない〜みたいなこと言ってましたが・・・
すいませんでした(土下座
いや、月姫はもはやこの絵以外ありえないっすよ。
決して上手いとは言えない絵だとは思います。
しかし、この月姫の世界では上手いか上手くないか、では無く、合ってるか合ってないか、なのです。
そしてこの絵は作品にとても合っています。
よって私的には全然OKです。
背景は実写をモチーフとしてますね。
(C)TYPE-MOON
システム面ですが、同人にしてはなかなかいい方ではないでしょうか。
既読スキップはありませんが、
一度見たシーンに入ると「このシーンは一度見ました、スキップしますか?」という
選択肢(?)が出てきて一気に飛ばしてくれます。
これは非常に便利なのですが・・・如何せん、どのような場面なのかがまったく表示されないので、
分かりにくいなぁ、という感じもあります。
あとはホイール対応をして欲しかったかな。
まぁ同人にこれだけ求めるのも贅沢ですので、あえてこれ以上は言いませんが。
アルクェイド・ブリュンスタッド(萌え度80%)
金の髪に赤い瞳、白い服が好きで昼間でもトコトコと街を歩いている、
吸血鬼らしくない吸血鬼のお姫さま。
普段はそうは見えないが、その存在規模は吸血種たちの中でもトップクラス。
測定基準の次元が違う、といったほうが正しいらしい。
物知りなくせに世間知らずで、わがままなくせに素直なところがある、よくわからない女の子。
猫のような彼女の立ち振る舞いに、主人公は終始振り回される事になる。
何の目的があって街にやってきたかは不明。
主人公とはある出来事を経て、協力しあう関係となるのだが……?
真祖の姫君です。
一応吸血鬼なんですけど無邪気でとてもかわいいですね。
人気投票でもV3を取ったりと大健闘です。
シナリオによって強さがまちまち。
まぁアルクルートでは仕方ないんですけどね。
月姫最強キャラかな?
シエル(萌え度70%)
主人公が通う学校の先輩。
面倒見がよく、あわただしくもどんな問題も解決してしまう、という頼りになる先輩。
学校では影の生徒会長として教師たちにも信頼されていて、向かうところ敵なし状態だったりする。
誰に対しても優しく、なぜか丁寧口調で接っしている。
のんびりとした性格をしている反面、行動は見ていて気持ちがいいほど小気味いいほど。
道部の部員で、放課後は茶道室でお茶を飲んでいるという。
主人公とはなんとなく馬が合い、昼休みになるとお喋りをしにやってくる。
主人公にとって、平穏な日常には欠かせない人物となっているが……
メガネ先輩です。
メインヒロインの中ではイマイチ人気が薄い模様^^;
かっこいいキャラなんですけどね。
遠野 秋葉(萌え度80%)
主人公がまだ遠野家の屋敷で暮らしていた頃に別れた、実の妹。
主人公とは八年ぶりに再会する事となる。
長い黒髪に楚々とした雰囲気をもつ、生粋のお嬢様。華奢な体つきをしているが、
気丈な性格をしているので弱々しいイメージはない。
主人公の父が他界した為、名家である遠野家の跡取りになってしまう。
厳しく育てられた彼女は何事にも完璧を目指そうとし、
兄である主人公にも遠野家の長男に相応しい生活を強制してくることに。
八年前、自分だけを残して親戚の家に行ってしまった兄(主人公)の事を恨んでいるのだが……?
妹キャラなんですけど・・・ちょっと私が好きなタイプとは違います。
気が強いキャラはあんまり好きじゃないんですよ。
紅赤朱は3倍の強さです。

琥珀・翡翠(萌え度90%)
遠野の屋敷で働く、双子の使用人。
年齢は主人公と同い年ぐらいで、昔から屋敷で働いていたらしい。
秋葉が屋敷の使用人を全て他の屋敷に移動させてしまったため、
広大な遠野の屋敷を二人で管理する事になってしまった。
姉の琥珀は秋葉付きの使用人で、食事や庭の手入れを任されている。
妹の翡翠は主人公付きの使用人で、屋敷内の清掃、管理を任されている。
いつも笑顔で面倒見のいい琥珀と、命じられた事以外には何の反応も示さない翡翠。
この、まったく正反対の二人にはちょっとした秘密があるらしい。
やっぱり時代はメイドです(ぉ
メイド属性MAXですので。
個人的には琥珀さんの方が好きですね。
ひっすぃーも大好きですけど。
あ〜こんな使用人ならいくらでも払ってやりますよ。
とにかくシナリオの出来が素晴らしいです。
これだけでも買う価値はあります。
同人ですので安いですしね。
ちなみに今はレア商品になっているらしく万単位で売ってる店もあるそうです・・・。
再販しないんでしょうかね?
多分買いたいけど高くて・・・って方はたくさんいると思うんですが・・・。
とりあえず一言最後に言わせてください。
さっちんが何気に一番萌えました。
専用シナリオを是非作ってください。
シナリオ 100点 音楽 50点 CG 70点 システム 70点 キャラクター 90点
総合 97点
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